お問い合わせフォームを作成するツールはたくさん存在していますが、どれを使うのが最適か、悩むことがあります。今回はGood Thingsでお調べしたお問合せフォームツールとどういう使用に適しているかをご紹介させて頂きます。
この記事をオススメしたい方
● プロモーションやコーポレートサイトでお問合せフォームを使いたい方
● 数多くあるお問い合わせフォームの違いを知りたい方
どういう目的でお問い合わせフォームが必要か、考えてみる
最適なツールを選ぶには、使用する目的・使用するユーザー・操作する社内オペレーターを明確にすると選びやすくなります。
どういう目的でどういう項目を取得したいか?
取得したデータをその後、誰に渡してどう活用するのか?
これらが曖昧では、最適な選択はできません。ツールの選定の前に、一度整理しておくと決断しやすくなります。
フォームを作る方法は3つ
● 自作で作成する
● WordPressのプラグインを使用する
● フォーム作成サービスを利用する
の3つが挙げられます。それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
自作で作成する方法
PHPやJavaといったサーバーサイドプログラミングで、サーバー上にデータベースを構築し、フォームを作成する方法です。
メリット:
・自由度の高いフォームが作れる
デメリット:
・作成するためのエンジニア、フロントエンジニア、デザイナーへの依頼が必要
・しっかりとした要件定義が必要
・セキュリティレベルやUI/UX、デザインと幅広い知識と正しく選択するスキルが必要
WordPressのプラグインを使う
WordPressを使用しているWebサイトには無料で使用できるプラグインも多く提供されています。
メリット:
・自作で作成するより費用も時間もかからず使える
デメリット:
・WordPressを使用していることが前提で条件が限られる
・プラグインも種類が多く、最適な選択に調査の手間がかかる
・デザインの変更にはCSSの知識が必要な場合もある
フォーム作成サービスを使う
プログラム言語は不要で、管理画面に慣れさえすれば手軽に使えます。無料・有料のものも多く存在します。
メリット:
・環境に依存しない
・費用も時間もかからず使える
・セキュリティ面でも安全なものが多い
・専門知識が不要
デメリット:
・カスタマイズの自由度が落ちる
・一般的なWebサイトの知識は必要
今回はフォーム作成サービスの選定の仕方について見ていきます。
フォーム作成ツール5つを比較!
情報サイトで紹介されているフォーム作成サービスから、良さそうなものを5つ選んで具体的に比較してみました。
● Google フォーム
● Tayori
● Formzu
● Formrun
● Survey Monkey
Googleフォーム
Googleが提供しているアンケートフォームです。取得したデータはクラウド上のExcel機能であるGoogle Spreadsheetと連動しているので、データの取り出しが楽なのが特徴です。
無料でも使えますが、有料版のGSuiteもあります。
メリット:
・Googleはすでにアカウントを持っている方も多いので、早く簡単に始められる
・フォームを共同編集が可能
価格:
・Basic版:¥680/1ユーザー/月
Googleフォームはこちらから
Tayori
ニュースリリースで有名なPR TIMESが提供しており、約30,000アカウントが発行されています。FAQやチャットというカスタマーサポート機能が充実しており、WordPressのプラグインやiframeもありまし。
メリット:
・カスタマーサポート機能としてデータ連携が可能
・有料で独自ドメイン、Tayoriのクレジット表記を無効にすることも可能
価格:
・スターター:¥3,400/月 フォーム数の上限:3
・プロフェッショナル:¥7,400/月 フォーム数の上限:無制限
Tayoriはこちらから
formzu
120万件突破しており、WordPressのプラグインもあります。官公庁や大手企業での採用実績もあるようです。データベースに内容を保持せずメールで送信するメールフォームの作成も可能で、無料フォームには広告が表示されます。
料金によってログ保存件数や自動返信メールの文字数の制限などがあるので、事前に注意が必要です。
メリット:
・条件設定による項目の表示/非表示が可能
・Pマーク取得企業
価格:
・パーソナル:¥17.3/日 フォーム数の上限:100
・ビジネス:¥32.9/日 フォーム数の上限:100
formzuはこちらから
formrun
50,000ユーザー突破でグッドデザイン賞受賞で、20種類以上のテンプレートもあり、iframe埋め込みやCSSを追加してカスタマイズすることも可能です。slack・chatwork・Googleスプレッドシートとの連携も可能。有料でformrunクレジット非表示も可能でプロフェッショナルプランでは広告タグの設置も可能です。
メリット:
・ISO、Pマーク取得企業
・リアルタイムバリデーション、住所補完機能があるのでユーザーが入力途中で離脱する可能性が低い
価格:
・スターター:¥4,980/月 フォーム数の上限:無制限
・ビジネス:¥12,800/月 フォーム数の上限:無制限
formzuはこちらから
Survey Monkey
世界中の企業で利用されているサービスですが、現時点ではサポートが英語のみです。決済機能もあり多言語アンケートも可能でアンケート数や質問数も無制限です。個人情報の取得もセキュリティ上問題ないようです。法人プランと個人プランに分けられています。
メリット:
・海外企業の実績多数
・高度なセキュリティ
価格:
・個人標準プラン:¥5,500/月 フォーム数の上限:無制限
・法人チームアドバンテージ:¥4,500/月 フォーム数の上限:無制限
Survey Monkeyはこちらから
どのような目的で使いたいかにもよりますが、まずはクラウドアンケート作成ツールを使うにあたって、注意したい点は
アカウントを複数名で共有しないこと
です。複数人で操作そしたばかりにうっかり操作ミスをしてしまうと、せっかくユーザーから取得したデータ自体を失ってしまうこともありえますし、どの人の操作だったかを追うことができません。
コストの問題で、複数アカウントを作れない場合は代表の方だけがログインして操作するようにしましょう。
また「個人情報を取得する」・「企業が使用する」場合は、必ず有料プランの使用をオススメします。そして期間が経過すれば必ず情報を消去することです。これらを責任持って行える方や、重要性がわかっている方のみが使用しなくてはリスクが高くなります。
最適なツールの選定と運用者の選定が大切になります。
さらにより良いアンケートを作成するには
・スマホ対応がされているか?
・項目数をなるべく少なくし、ユーザーの入力の手間を少なくできているか?
・的確な例文を追加したり、選択肢を用意することで負担を減らせているか?
も大きなポイントになります。
今回の調査結果から弊社では有料のGoogleフォーム・Formrunを採用しました。
他にも今回は詳しくご紹介していませんが、WordPressのプラグインやHubspotによるフォームも採用しています。ただし、一切個人情報を含まずアンケートを取るのであれば無料のものを採用するのも良いように思います。
またの機会に、実際に使用してみた操作感もお伝えできればと思います。
お問い合わせフォーム作成ツール、いかがでしたか?
コストの問題でどうしても無料のほうが良いのではないかという選択を考えることは多いと思いますが、後から後悔することになっては元も子もありません。最適な選択をするためには学習コストも重要になります。
Good Thingsでは、組織やオペレーションに合ったツールのご相談・ご提案を行っています。