非常事態宣言が延長し、完全にコロナウィルスの経済に対する影響が落ち着くには相当な時間がかかるとされています。「リーマンショックの際には1年以上かかった」という経営者も多くいます。
この記事では、アフターコロナに向けて会社にどういう変化が起こるか?考えてみたいと思います。
この記事をオススメしたい方
● IT化を進めているが、今後の方針を考えている方
● オフィスの解約を考えている方
● アフターコロナの人事評価を考えている方
クラウドサービスの導入が加速
コロナの影響でテレワークが増えた影響もあり、一番の課題になったのは「セキュアな情報共有の仕方」だと思います。ここで進むのがクラウドサービスの導入。IT系の会社ではクラウドサービスを積極的に導入している会社は多いと思いますが、すべてのツールを導入できていない会社もあるのではないでしょうか。VPN経由でアクセスできるとより安心して使うこともできます。
例えば、ExcelやPower Pointをメールに添付やチャットツールに添付では、バージョン管理や同時編集ができないことが多く、情報を共有することに時間がかかってしまうのでドキュメントを共有するセキュアなストレージやメールよりも気軽な社内コミュニケーションツールの導入はリモートワークの業務が効率的になります。
< 早急に導入を検討すべきクラウドサービス >
✓ オンラインMTGシステム
✓ チャットツール
✓ SFA・CRMツール
✓ ファイルストレージサービス
働き方の変化が浸透
テレワークやリモートワークが浸透し、「会わなくても意外に仕事ができる」という認識がついてきました。ただ、長期化となるとどうでしょうか?
細かいニュアンスが伝えづらい、適切なセキュリティが守られるか、会社のミッションや実現したいことが伝わるか、という問題はセットになります。
また新しく入った人が、以前からいる人とコミュニケーションをうまく取るには対面も必要になってくるように思います。
<アフターコロナで働き方がどうかわるか?>
✓ 週に数回のリモートワークはOK
✓ オフィスの規模は(今よりは)縮小
✓ 荷物は最低限にしフリーアドレス
✓ 組織単位からプロジェクト単位の仕事
✓ KPI設定・評価軸が重要
になってくるのではないかと思います。
セキュリティに対する教育は行い、メンバーがセキュリティに対する感覚を常日頃から養っていくことが大切になってきます。
一方で人数に対して最適なオフィス選びは企業の課題になってきます。採用のための演出も重要ですが、中小企業であればサイズを気軽に変更できるシェアオフィスサービスを利用したり、社員数ではなく出社人数に合わせたオフィスのサイズを考えるようになるのではないかと思います。
すぐに「オフィスは不要」とはならず「今いるメンバーに合わせた最適なオフィス環境」をより模索するようになると思います。
内製化からアウトソーシングが促進
特に昨今のIT系企業ではエンジニアやデザイナーなどを派遣契約や業務委託契約で、社内に常駐させたりリモートワークで業務を進行することが多かったと思います。
もちろん長期間に渡って成果が出せており、要求も明確に把握できている関係性なら問題ありませんが、リモートワークの期間が長くなるとマネジメントが難しくなっていきます。一緒に仕事をしたことがないフリーランスの方を契約して、ちゃんと成果につなげるには、実績が多い会社に委託した方が効率が高いと見直されます。
その場合、業務報告と適正な価格がセットで見直されていくと思います。
各社がコアコンピタンスに注力し、得意分野を伸ばして協業していく姿勢に変わっていくと思います。
正しく評価できる人事・マネジメントの活躍
常に横にいたり、長時間会社にいることで評価されることが多かった人事評価がコロナを機に大きく変わっていくように思います。
効率的に仕事を進める考えを持っていたり、他の人より行動力が高いことが評価されます。最近では経営者だけでなく、SNSを活用して会社に貢献する社員の方も増えてきました。
またリモートワークな分、意図をきちんと伝えたり魅力的に見せるライティングやクリエイティブさも重要になっていきます。
これらを理解して、正しく評価できる人事やマネジメントも重要で、彼らの評価次第では会社のチャンスを大きく逃してしまう可能性も考えられます。
企業寄付や協業が増える
コロナの影響で、全員が助け合うことの大切さを再認識しました。近くの飲食店で食料品を買ったり、「困っている」と声を上げる生産者から購入したりと「協力」することの大切さに気づき、他の人に優しくなっているのではないでしょうか。
この結果、これまではやってこなかった企業も寄付を行ったり、協業・共創が増え、各社の得意領域は任して一緒に成長する動きが加速すると考えられます。
コロナで得られたもの
コロナの影響で時間や場所などの所有に対する概念が大きく変わりました。伴って事業の分散や内部留保の大切さも改めて見直す機会になりました。
これをきっかけに、経営者だけに依存せず一人一人が柔軟に変わっていける、チームのような企業が増えてくるのではないでしょうか。
アフターコロナにおける企業の変化、いかがでしたか?
Good Thingsでは、ITに関するアウトソーシングをお手伝いしています。また協業・共創をベースにどう社会に貢献できるかを模索しています。