これまでAIが伸びてきた際に、AIに仕事が奪われるのではないか?という声もありましたが、実際は業務の中でもさまざまな領域で活用されており、仕事を奪うのではなく、業務のサポートや効率化といった目的で利用が進んでいます。
この記事では、近年急速に成長しているAI技術をどのように利用するか、具体的な方法について考えてみたいと思います。
この記事をオススメしたい方
● 生成AIを使用している方
● 生成AIをどのように使用していいか分からない方、導入を検討している方
生成AIとは
今話題の生成AIの中でも、ChatGPTは2022年11月のリリース以降、ぐんぐんと使用ユーザー数を増やしていき、週間アクティブユーザー(WAU)が4億人を超えました。ChatGPTは有料版もあり、ビジネスシーンで利用している企業様も多いのではないでしょうか。
https://chatgpt.com/
実際にAIを使用することで、どういう時に活用できるのか?できないのか?といった部分も見えてきます。その中で導入・検証・改善を繰り返し行うことで、AIを業務にうまく取り入れることが可能です。
AIを使用したことがないという方は、ぜひ一度活用してみて、今後の使用可能性について考えてみてはいかがでしょうか。

Webマーケティングの視点で見る
SNS運用、広告運用、SEOコンテンツ制作、レポート作成等、多岐にわたる業務をAIに任せる、ということも増えてきています。
しかし、単純に「人の作業をすべてAIに任せる」というわけではありません。AIを活用する上で、注意すべきポイントがいくつかありますので、具体的にどのような点に気をつけるべきか見ていきたいと思います。
ブランドイメージの乖離
なんでもかんでもAIに任せて、ブランドイメージを作りあげてしまうと実際のイメージとは異なり、ブランディングが崩れてしまうことがあります。
テンプレート的な文章ばかりで、差別化しづらいものとなってしまったり、ブランドの個性が薄まり、言葉遣いや表現がブランドのイメージと離れすぎてしまうといったこともあるかもしれません。では、どのようにすれば乖離を防げるのでしょうか?
あくまで生成AIはたたき台、参考コンテンツととらえ、人の手によってブランドの表現や言い回しを検討する必要があります。
また、AIをうまく活用するならば、詳細な情報を伝える、ということも重要になってきます。AIの内容をもとに、人の手でブラッシュアップし、ブランドイメージに沿っているか、人間の思考を追加していくことで、AIを活用したブランディング戦略となるのです。
マーケター思考がAI頼りに
AIがキーワードや文章からアイデアや、詳細な内容を生成してくれるからこそ、マーケターの考える時間が減少する可能性もあります。
AIが言っているからOK、で終わらせるのはもちろんよくないですし、あくまでAIは出された情報から分析するのであって、顧客の想いやそのブランドが何を目標としているのかについては詳細に知ることもできません。
そのため、直接やりとりしている人がヒアリングをして顧客との関係性を築くことで、課題を発見し課題解決をするにはどうしたらいいのか、そのためにはどのような検証をすべきなのかといった適切な施策を繰り返し行うことが求められます。
あくまでAIはサポートであるため、「正解」などではなく、一つの意見・参考とした扱いにすることがポイントです。
AIのよくある言い回しに
AIは大量の学習データから文章を生成しているため、よくあるような文章の表現や構成になりがちです。競合と差別化を図るには、AIに頼りすぎず、人の意見も含めた切り口や視点をもつ必要があります。
実際のユーザー意見や社員の声を取り入れることで、一般的な言い回しや構成にならず、内容に対してリアリティが増し、差別化を図ることができます。
一方で、私達の仕事でAIを活用すべきポイントも見つかってきました。例えば、非エンジニアが簡単なソースコードの修正を行ったり、複雑な広告やマーケティングツールの管理画面の正しい使い方を習得したりすることです。
これまでは、各社が内部リソースを使って、複雑なバリエーションの対応にFAQという形で仕様をまとめていましたが、ツールの進化が早く、また使う側のニーズも多様化することで、情報が複雑化し、探したい情報が検索だけでは見つからない状況に陥ることがありました。
しかし、AIは質問を繰り返し聞くことで精度が上がり、正しい答えに導かれやすいという状況にお気づきの方も多いのではないでしょうか。

ただ単に人の作業を減らすというところに視点を置くのではなく、
これまでの作業を効率よく進めるために、生成AIを活用する、ということがポイントのようです。
あくまで生成AIは業務のサポート、アシスタントの立場として活用することが今後のマーケターや使用する人にとって業務効率化に繋がるのではないでしょうか。
どこをAIにまかせて、どこを人の手で進めるかが鍵になりますので、AIをうまく使い、その力を最大限に引き出すためには、人間の創造力や判断力が不可欠で、人の能力を最大限活かすことができる人が今後必要になってくると思われます。
生成AIについての検討、いかがでしたか?
生成AIはあくまで「補助的なツール」としてうまく活用しすることで、より効率的かつ効果的な業務を実現できるのではないでしょうか。
業務の中でまずは一部分からAIを試してみて、「どこにAIを活かせるか」「どこに人の考察や判断が必要か」を見つけていくことが、今後のAI活用の第一歩になるかもしれません。
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